シュルレアリスムとは何か………恐ろしい子
『シュルレアリスムとは何か』読んだ。
本書の構成は
- シュルレアリスムとは何か
- メルヘンとは何か
- ユートピアとは何か
の3章からなり、講義を書籍化したもの。
メモ
シュルレアリスム
シュールとか言うな。
超現実主義。
超現実とは非現実ではなく現実の度合いが高いという意味。
超現実主義の超は、超スピードと同じ使い方。
自動記述(文学におけるシュルレアリスム)
書く内容を予め何も用意しないでおいて、超スピードでどんどん物を書く実験のこと。
1919年、アンドレ・ブルトンが半睡状態で見た超現実的なもを書こうとしたのが始まり。
通常の速度で書く場合、主語が私、動詞は過去形。
速度を上げると、主語が誰かあるいは主語が無くなる、動詞は現在形あるいは動詞が無くなる。
更に速度を上げると、名詞、動詞の原形、形容詞だけの文章になる。
アルチュール・ランボー
『「私は考える」は間違いだ。「誰かが私を(私に)考えている」だ。』
コラージュ、フロッタージュ
カタログや図鑑を見て、自動的にオブジェが結びついたイメージが湧いてきた。
デペイズマン
本来あるべき場所から物あるいはイメージを移して、別のところに配置した時に、そこに驚異が生まれるということと。
サルバドール・ダリやルネ・マグリットは縮尺、材質、配置する場所が違っているという「デペイズマン」の典型。
一般人がよくいうシュールのこと。
- 作者: 巖谷國士
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2002/03
- メディア: 文庫
- 購入: 13人 クリック: 858回
- この商品を含むブログ (48件) を見る