読書

『優>良>可>不可』で本を評価してます。

TOEIC点数:600
gttkoのTotalとgttkoのReadingとgttkoのListening

ニセ科学と数奇にして模型の意外な共通点

数奇にして模型』読んだ。

あらすじ

鍵のかかった密室に首なしの女性(筒見明日香)の死体が一つと、気絶した男(寺林高司)が一人。
状況から見て寺林が怪しいがその男はその女性を殺していないし、密室内に筒見の頭はない。
謎だらけである。また、ほぼ同時刻に、その付近で殺人事件が発生。
犯人は誰なのか。なぜ首を切ったのか。

感想

くっそーーーー!
うわー、トリックに引っかかってしまったー!
お見事としか言いようがない!さすが森博嗣

国枝先生と西之園萌絵の会話

「この話題であと15分議論を続けても、得るものはたぶん何もない」
「何かを得たいわけではありません」
「じゃあ、何が目的なの?」
「国枝先生とお話しすることです」萌絵は真面目な表情を意識してつくる。
「理由になってないな」国枝は少しだけ目を細めた。
「答をネストにしているだけじゃない。関数どうしでコールしてる」

読み返した文

さて、もちろん、筒見明日香を殺したのは寺林ではない。
そんなことは、彼自身が一番よく知っていたし、彼にとっては疑いのない事実、真実であった。
当然ながら、自分に対してそれを立証する必要などない。(p.23)

数奇にして模型 (講談社文庫)

数奇にして模型 (講談社文庫)