僕には数字が数字に見えるけど、彼には数字が風景に見えるらしい
『ぼくには数字が風景に見える』読んだ。
あらすじ
アスペルガー症候群(サヴァン症候群)のダニエルの自伝。
感想
正直面白くなかった。
というか、僕が期待していたものとは違った。
ダニエルにとって(共感覚を持つ人にとって)世界がどのように見えるかをもっと知りたかった。
自分には感じられない世界をもっと知りたかった。
サヴァン症候群の彼は集団生活でこんな点で不器用だ、という話が多い。もっと数の感覚に関する記述がもっと欲しい。
アスペルガー症候群あるいはサヴァン症候群について深く知るためには良い本だと思うが、数感覚に関する本としては、う~んという感じ。
メモ
dog という単語は3つの円からできている。一番目の文字からは棒がいっぽん突き出ていて、三番目の文字からは輪が垂れている。その突きだした棒を犬の耳に、垂れた輪を尻尾に見立てるとこの単語は実際の犬にとても良く似ている。(p.65)
上記の文を読んだとき、彼は抽象化する能力が一般人と比べて非常に高いのだと感じた。このような感じ方ができると、例えば英単語の暗記などが簡単になる。これはごく一部で、数字に色をつけたり大きさをつけたり、彼には彼なりの抽象化で常人以上の能力を発揮しているのだと思う。
- 作者: ダニエル・タメット,古屋美登里
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/06/13
- メディア: 単行本
- 購入: 19人 クリック: 210回
- この商品を含むブログ (151件) を見る