読書

『優>良>可>不可』で本を評価してます。

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催眠術をかける気はさらさらないが『催眠術のかけ方』を学んだ

催眠術のかけ方』読んだ。

感想

催眠術はテレビでしか見たことがないので、そういうヤラセのエンターテイメントだという認識だった。
つまり、催眠術は嘘だと思ってたが、この『催眠術のかけ方』を読んで、もしかしたら本当 "かも" と思うようになった。
著者は「催眠術は心理学の一種である」と考えており、実際に本書には心理学的テクニックが多く書かれている。「神経言語プログラミング(NLP)」と呼ばれる学問(?)と同様の技法もあった。
本書の後半には、なぜかセックスのための催眠術があった。


メモ

メタファー
同化しているのものを利用する
相手を何かに例える。その何かに何かをする。

例えば、相手と会話しながら何かを飲んでいる時に、コップの縁をなぞる。
相手:「何してるの?」
自分:「気にしないで」と言いながら、コップの縁をなぞる。
相手:「本当に何してるの?」
自分:「あなたの口です」と言い、コップを手でふさぐ。
その瞬間だけ、相手は何も言えなくなる。


催眠状態
催眠状態は、眠っているわけでもないし意識を失っているわけでもない。思考が停止して心が動かない状態。
催眠状態とは、例えば夜中に隣人が騒いでいても「うるさいな」とは思わず、隣の部屋から声が聞こえると認識するだけで何も心が動かない状態。


催眠誘導の6段階(催眠術の順序)

  • 重感暗示:筋肉を弛緩させる。右腕が重い→左腕→右足→左足
  • 温感暗示:血行を良くする。右腕が温かい→左腕→右腕→左足
  • 呼吸調整:楽に呼吸させる。呼吸が静かに、ゆったりしていると暗示させる。
  • 心臓調整:心臓が規則正しく打っている。
  • 腹部調整:腹が暖かい。腹の神経の塊、太陽神経叢が温かく感じると恍惚状態
  • 頭寒足熱:催眠状態は血圧が下がり、身体は暖かく頭は涼しく感じる。


催眠の深さの段階

  • 軽催眠状態(筋肉支配):立ち上がれない、歩けない等の暗示が可能。
  • 中催眠状態(感覚支配):レモンが甘くなったり、目を閉じた状態で幻覚を見させたり。
  • 深催眠状態(記憶支配):名前や数を忘れさせたり、人格変換。

さらに深い催眠状態では、目を開けた状態で幻覚を見たり幻聴を聴かせることも可能になる。「目の前に神様がいます」と言えば神様を見たり、目の前にある物を見えなくしたりすることも可能。


リードシステム
脳に伝える情報に最も多い情報の割合を占める感覚器官。
リードシステムは人によって異なるが大きく分けて以下の3通り。

  • 視覚タイプ:向かい合わせに相手を見て目線が上を向く人
  • 聴覚タイプ:目線が右斜め下を向く
  • 触覚タイプ:目線が左斜め下を向く

簡単に知りたい時は、「りんごから何を連想しますか?」と聞く。
視覚タイプ「赤、丸い」
聴覚タイプ「ガリッ、ジャリッ」
感覚タイプ「こんな大きさ」手で大きさを表現する


セックスに焦らし
インサートしても腰を動かさないと焦らしは効果がある。
透明な愛液でなく、白く濁った愛液が出てくる。
白く濁った愛液が出ている状態は、脳にシータ波が出ている。そのためシータ液と呼ばれる。

催眠術のかけ方 ―初心者からプロまで今日から使える

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