なぜローラはほっぺを膨らませるのか
『しぐさの解読―彼女はなぜフグになるのか』読んだ。
感想
面白い。
仕草から相手が何を考えているかを分析する技術をユーモラスに解説している本。
ゆる~い絵とウィットに富んだ文章でありながら、為になる内容。
メモ
男がモヒカンになりたいとき
それは髪を立てて相手を威嚇するという合図。
自己呈示
→ある目的を達成するために他人から特定の印象で見られるように意識的に振る舞うこと。
1. 主張的自己呈示
→イメチェン。地味なメガネっ娘が茶髪に変えることなど。
2. 防御的自己呈示
→現状を維持しようとするための行動。濃い化粧をして若作りや髪が隠れるような髪型にすることなど。
自分をヨシヨシする
接触動作という。特に、自分を慰めるときは自己親密行動という。
感情表現のルール
- 縮小→感情を抑える
- 抑制→感情を出さないようにする
- 緩和→笑顔
- 誇張→大袈裟に感情を出す
- 隠蔽→感情を隠すために微笑
- 直接→そのまま
- 偽装→他の感情を出す
→日本人は、1、2、3、5が多い。
舌打ち
怒っている自分を抑えている動作。
怒りを抑えることを、思考停止。ストップ法。
口笛
つなぎの音声(あー、えー)と同じ。
バツが悪いので、場をつなぐために行なっている。
目の動き
右利きの人が、対面者から見て◯◯の方向に目を移動させた場合
- 右上→想起。何かを思い出している。
- 左上→構成。何かを構成している。
- 右下→聴覚。音を思い出している。
- 左下→運動。運動をイメージしている。
- キョロキョロ→空想。空想している。
フグになる(口をぷく~と膨らますこと)
幼い性格に見せようとしている。
童顔の過般化効果
→童顔の人は性格も幼いと思われること
笑い
1. 快の笑い
- 本能充足
- 期待充足
- 優越
- 不調和
- 価値低下、逆転
2. 社交上の笑い
- 協調
- 防御
- 攻撃
- 価値無化→3.緊張緩和
笑いはなぜ感染るのか
学習理論によると "笑い" は報酬→周りもつられて笑う。移りやすい。
笑いは相手との親密度を高める効果もある。
小便器や電車のベンチの端を選ぶ理由
離れ小島の原則→パーソナルスペースを取りたい。
相手の嘘を見破る方法
嘘をついているときは
- 話の速度が速まる
- 発言時間が増える
- 言い誤りが増える
- 無意識的に身体や衣服に触れる
- 作者: 西村ヤスロウ,村山涼一
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2003/12
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る